2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本経済の発展とこれまでの金融システムの役割そして金融システムの再構築
Project/Area Number |
16530204
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮越 龍義 Osaka University, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (60166139)
|
Keywords | バブル崩壊 / 政府・銀行・企業の教訓 / 安定的な金融システム |
Research Abstract |
1.18年度の「金融資産市場の効率性に関する投資家の行動」と「政府の資金調達方法と経済成長」に関する論文の改訂し、The 3rd Annual Conference APEA(平成19年7月香港)で2007Far-Eastern Meeting of Econometric Society(平成19年7月台湾の台北)で報告し、大阪大学経済学部のディスカッションペーパーとしてまとめるとともに現在雑誌に投稿中である。 2.政府の資金調達に関する手段として造幣益の問題を消費者の経済厚生を考慮しつつ再考察し、G5諸国では造幣益の最適量決定の際に消費者の経済厚生が重視され、その程度が90年代と2000年代では大きく変化してきていることを明らかにした。特に、バブル崩壊後の2000年代では、消費所重視の傾向が著しく強まったことを明らかにしている。これをThe 2008 Western Economic Association Conference(平成19年7月USAのシアトル)で報告した。 3.これまでの金融システムの再構築に関する先行研究をサーベイするとともに、これまでの本研究の成果を考慮して、可能とされる金融システムの再構築を提案した。再構築の主要な判断基準は、1990年のバブル崩壊後の教訓をもとにして、バブルを発生させない、または、持続させないシステムを提案したが、問題があまりにも重要であることから、現在、その提案を再度検討中である。しかし、それらは、「Lost Decade of Japan and Japan Today」という題目で台湾国立成功大学で招待講演を行った。 4.平成16,17,18,19年度の研究成果を報告書として取りまとめる。
|
Research Products
(2 results)