2005 Fiscal Year Annual Research Report
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16530250
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
桑原 哲也 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (20103723)
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Keywords | 多国籍企業 / 組織能力形成 / 食品多国籍企業 / 在日経営 / ゼネラルフーヅ / ネスレ / コカコーラ / ユニリーバ |
Research Abstract |
次の調査研究を行った。 1、昨年度以来継続している、ゼネラルフーヅ、ネスレ、コカコーラの対日進出と在日経営の調査を、インタビューと、業界誌記事の収集を主としておこなった。 さらに、ケーススタデイの対象となる、残りの1社のユニリーバの調査を本格的に開始した。2005年9月18日-10月2日、及び2006年3月4日-18日に、イギリスリバプール近郊のポートサンライトのユニリーバ文書館で、1910年代から1970年代にかけての、ユニリーバの対日事業を調査した。同文書館における文書は、日本へのアプローチと日本での経営実態を克明詳細に記述した当時の報告書が多数保存されており、それらの一部を解読、収集した。 2、以上の調査を踏まえて、経営史学会関西部会2005年10月例会(京都大学にて)で、「食品多国籍企業の組織能力形成-高度成長期のゼネラルフーヅ、ネスレ、コカコーラを中心としてー」を報告し、次いで、経営史学会第41回全国大会(神戸大学六甲台キャンパスにおいて、2005年11月19,20日開催)における統一論題として、「第2次世界大戦後の多国籍企業の対日進出と組織能力の構築」を組織し、桑原は自らは、「問題提起-課題と方法、歴史的背景-」、および個別報告「食品多国籍企業の組織能力形成-高度成長期のゼネラルフーヅ、ネスレ、コカコーラを中心としてー」をおこなった。 3、ゼネラルフーズの事例研究を公刊した。ネスレの事例と、コカコーラの事例は、草稿を完成した。また歴史的背景としての、1930年、1967年、2002年の世界の製造企業最大500社のリストとそのなかで、日本への直接投資を行った企業のファイルをほぼ8割がた完成した。 「日本におけるユニリーバの現地経営」のケース研究は、現在草稿を作成中である。
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Research Products
(1 results)