2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16530254
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
築達 延征 広島大学, 社会科学研究科, 助教授 (50255238)
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Keywords | 企業倫理 / CSR / 組織文化 / 通文化 / 質的調査法 |
Research Abstract |
本研究においては、企業の不祥事・倫理の崩壊という研究課題に対して、日米企業社会に共通するsyndrome(病理構造)とし、現象学・批判理論・ポストモダンという方法論を用い、理論化し、実証研究する。1997年から1998年にかけて経済システムへの信用が失墜した日本での事例と2001年から2003年にかけて証券・金融業界への刑事告白が続くアメリカの事例を比較検討する。倫理崩壊のメカニズムを「個人」の問題ではなく、「集団」の理屈が支配する「体質」・「組織文化」・「制度」の問題であるという視点から論じる。具体的には、日本であろうが、アメリカであろうが、企業倫理の問題は、「集団主義的」な病理構造であるという視点から、議論する。 Academy of Management学会に投稿した論文に対し、コメントが来たので、修正し、平成17年6月に横浜国立大学で開催された組織学会で報告を行った。引用・参考文献・先行研究でのレヴューの不備が指摘されたため、経営系のオンラインデータベースを備えた首都圏の私立大学図書館へ赴き、文献検索・収集を行った。 平成17年9月、Arizona State UniversityとUniversity of California at Berkeleyの図書館にて、1980年代後半ならびに、2001年から2003年にかけてのアメリカ金融業界のスキャンダルに関するメディア記事を検索・収集する。その後、整理した。 整理した資料をもとに、論文を作成し、平成17年12月にドイツのフランクフルトで開催されたEuro Asia Management Studies Associationで報告した。さらに、平成18年8月、アメリカのアトランタで開催されるAcademy of Management学会で報告するため、審査に投稿した。
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Research Products
(2 results)