2006 Fiscal Year Annual Research Report
経営の多様姓に関する事例研究:イスラーム経営とグロバル経営との比較を中心として
Project/Area Number |
16530263
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Research Institution | Sakushin Gakuin University |
Principal Investigator |
櫻井 秀子 作新学院大学, 総合政策学部, 教授 (60203345)
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Keywords | イスラーム的経営 / イスラーム金融 / グローバル経営 / 異文化経営 / 企業倫理 / 社会的責任 / 文化多元主義 / アジア的経営 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に参加したイスラーム金融の国際会議で収集した最新の情報と、これまで蓄積した資料にもとづいて、イスラーム金融・投資の具体的ケースについて、イスラーム法の根拠を明確にしながら分析を行なっていった。特に近代的銀行における利子とイスラーム金融における利益の相違を検討しながら、イスラーム金融においても労働、現物が主要な要素であることを明らかにしていった。これらを次年度の出版にむけてまとめていった。 またグローバル化の中で、労働市場が変化しているが、市場経済体制における労働の質の変化について「ハイパー・インダストリアル社会におけるジェンダーと労働」の論文にまとめ、さらにグローバル化にあってもイスラーム圏が市場主義における労働市場に容易に転換しない点を女性労働の観点から分析した。 さらにイスラーム的経営をアジア的経営の一つとしてとらえ、日本を軸としてイスラーム圏における異文化経営の方向性を摸索するために、日本が他のアジア諸国において行なっている異文化経営の事例としてタイに進出している日本企業を調査した。 そして関係重視型のアジア経営の特徴を明らかにするために、中国における経営の文化的要素として欠くことのできない中国の人脈ネットワークに関する英語文献の翻訳に着手した。「叡智の覚醒」(M.タバータバーイ)をアラビア語から翻訳することについても続行した。
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Research Products
(2 results)