2006 Fiscal Year Annual Research Report
大量虐殺と集団暴力の比較研究:その普遍的形態の分析と防止策の考察
Project/Area Number |
16530338
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
C・P Scherrer 広島市立大学, 付置研究所, 教授 (10347619)
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Keywords | Genocide in comparative perspective / Responses to genocide / Accountability for serious crimes / Massive human rights violations / Provention of mass violence / Village-based genocide tribunals (gacaca jurisdiction in Rwanda) / Protection of indigenous peoples and minoritie / Role of the UN system |
Research Abstract |
本研究プロジェクトの3年度目となる2006年度においては、次の3つの集団殺戮と集団暴力の研究に焦点を当てた。 (1)国連人権委員会先住民族ワーキンググループ(UNWGIP)第24回セッションへの出席、報告、参加代表団への取材(2006年7月〜8月、スイス・ジュネーブ) (a)Principal Item 4aにおいて、"Review of Key Developments, General Debate"と題して報告。 (b)Principal Item 5bにおいて、"Standard Setting : Future Studies to be undertaken"と題して報告。 (c)New Item 8において、"The Future of the WGIP"と題して報告。 (d)ムブチ(Mbuti)族代表団(コンゴ民主共和国)への取材。(武装勢力による集団殺戮について) (e)オロモ(Oromo)族代表団(エチオピア)への取材。(ティグレ(Tigrai)族による支配と人権抑圧について) (2)南西アジアにおけるフィールド・リサーチ、取材、資料調査(2006年12月〜2007年3月) (a)カンボジア:大虐殺以降の現状について、クメール・ルージュ裁判関係者、政府系博物館関係者、被害者、NGO関係者への取材実施(約200頁)、報告書"Cambodia's Khmer Rouge Genocide : Struggle for Late Justice"の草稿(10頁)作成等。 (b)スリランカ:SLAFによる無差別攻撃等の現状について、政府関係者、政治家、学術専門家、NGO関係者への取材実施(約100頁)、資料収集、報告書草稿(12頁)作成。 (c)ミャンマー:カレン族及びカレンニ族への弾圧の現状に関する情報収集。 (d)タイ:南部のバッターニー県などイスラム4県における集団暴力に関する資料収集。 (e)ベトナム:ホーチミン市解放博物館、ダラット・山岳民族地帯視察。 (3)Perdana Global Peace Organization(PGPO)主催"Criminalizing War"に関する国際会議への出席、報告、取材(2007年2月、マレーシア・クアランプール) (a)Close Door Dialogue Session Iにおいて、イラク問題に関し、米英による国連制裁決議の操作及び犯罪的な劣化ウラン弾の使用という主要問題について報告。 (b)報告書"The Kuala Lumpur Initiatives to Criminalize War, Mass Violence and Nuclear Overkill"の草稿(6頁)作成。 (c)集団殺戮・集団暴力に関する様々な専門家、証人、被害者への取材。 (d)集団殺戮・集団暴力に関する多数の研究者との意見交換。
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Research Products
(3 results)