2006 Fiscal Year Annual Research Report
現代中国における職業観と職業倫理の構築過程に関する研究:高学歴層を中心に
Project/Area Number |
16530352
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
日野 みどり 金城学院大学, 現代文化学部, 助教授 (00367632)
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Keywords | 職業 / 職業の意義 / 職業観 / 職業倫理 / 社会学 / 国際情報交換 / 中国 |
Research Abstract |
本年度は本研究期間の最終年度にあたる。前年度までに実施したアンケート調査およびインタビュー調査のデータを分析し、得られた知見を論文としてまとめた。 本年度に達成した研究実績を以下に記す。 1.研究成果報告会の開催 2006年12月23日、上海財経大学において本研究の成果報告会を開催した。この成果報告会では、計5本のテーマ報告を用意するとともにそのすべてを収録した論文集を作成し、当日配布したほか、出席者全員で討論を行なった。成果報告会の出席者は計16名で、日中双方の研究者・大学院生のほか、外資系企業人的資源管理部門マネージャー・日系企業駐在員など実務家、求人専門紙記者、日本国在上海総領事館専門調査員ら多彩な顔ぶれであり、それぞれの専門分野からの発言を得て、意義ある催しとすることができた。この意味で、本研究は日中両国間の学術交流ならびに実務レベルの交流活動としても、一定の成果を挙げたと言ってよい。 成果報告会におけるテーマ報告は、上海財経大学大学院生の修士論文1本、学部生の卒業論文1本を含む。研究代表者と海外共同研究者(上海財経大学人文学院社会学部副教授・陸緋雲博士)は互いの指導する大学院生・学生による本研究データの活用に合意していたが、中国側の大学院生および学部生各1名が本研究と関連する研究テーマを選び、海外共同研究者に指導を受けながらデータを活用し、それぞれの学位論文を執筆したのである。こうして、本研究は中国側の学生の教育においても望外の成果を挙げた。 2.研究成果報告書の作成 上記の成果報告会において報告された内容に、前年度に発表済みの初歩的研究成果に加筆修正した論文を加え、本研究課題の研究成果報告書を作成した。
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Research Products
(1 results)