2005 Fiscal Year Annual Research Report
社会福祉援助技術実習教育におけるターミナルケア・グリーフワーク教育の影響と効果
Project/Area Number |
16530379
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Research Institution | Japan Lutheran College |
Principal Investigator |
福山 和女 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 教授 (20257083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 純 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 助教授 (80247105)
柳原 清子 新潟大学, 保健学科, 助教授 (70269455)
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Keywords | 社会福祉系大学 / ターミナルケア教育 / カリキュラム / 韓国のターミナルケア教育 / 韓国人の死の看取り |
Research Abstract |
社会福祉系大学での「ターミナルケア教育およびグリーフケア教育」の事態を知るために、60校あまりのシラバス(講義要項)を調査した。その結果、科目として独立してあるのは3校のみであり、大半は、『介護概論』あるいは『老人福祉論』で1〜2回程度(高齢者の)終末期ケアにふれているのみであった。一方、社会福祉学科が医療福祉系学部として、看護学科等と並列で設置されている大学では、共通科目や教養科目として、「ターミナルケア」が履修できるようになっていた。 韓国における「ターミナルケア教育」の実態は、系統だったカリキュラムは看護系大学が一校だけで、医療系大学においても、必要性が端緒についたばかりであり、福祉系においてはまったくふれられてはいない。これは、韓国の高齢化率が9%台であり、ホスピスケア、在宅ケアが我が国の80年代初頭の状況と酷似している事情で説明できる。 我が国のターミナルケアの方向性を考える上で、文化の要素を考えるために、韓国地方都市の成人期を対象とした2434人に「死の看取りの実際」「死生観」と「喪の作業」を調査した。在宅での死が59.8%であり、死のとらえとしては、前向きさよりは死の不安が強く、喪の作業は、我が国と大きな差はなかった。これは韓国の在宅ケア事情、宗教的背景、儒教文化の影響(薄れ傾向)などで説明ができる。
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Research Products
(7 results)