2005 Fiscal Year Annual Research Report
児童福祉施設入所児童の学校における生徒指導課題と対応に関する研究
Project/Area Number |
16530387
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
野田 正人 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10218331)
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Keywords | 児童福祉施設 / 児童虐待 / スクールソーシャルワーク |
Research Abstract |
本年度は、教育と福祉の交錯する点において、実践されているさまざまな取り組みを調査し、そこから具体的な問題行動の発見と対応の実情や課題を明らかにすると同時に、教育と福祉の連携を考える上での工夫と課題を明らかにした。具体的調査対象としては、 (1)京都市児童養護施設学校連絡会(児童養護施設を校区に持つ小中学校の連絡会) (2)NPO法人TPC教育サポートセンター(学校ソーシャルワークのバックアップ団体、申請者が副理事長) (3)大阪府スクールソーシャルワーク配置事業(本年度から開始された新規事業で、7小学校にスクールソーシャルワーカーが配置されており、前期(2)がバックアップしている) (4)滋賀県教育委員会教育相談センター『教育相談推進事業』(不登校を中心にスクールソーシャルワークの視点を活用して調査研究を実施しており、申請者がアドバイザーでもある)に参画し、スクールソーシャルワーク的支援の有効性を確認できた。 (5)福岡市子ども総合相談センター教育委員会通所支援事業(問題行動を伴う児童・生徒が通所するプログラムであり、児童相談所と同一建物にあって、教育と福祉の連携に積極的である)。なおこの調査とあわせて、平成17年末に福岡市で発見された9年間母親に軟禁され不就学(被虐待)であった18歳女性の事例検証の検討会委員長として、学校と福祉の連携の課題について検証することができた。 (6)近畿にある児童養護施設に対して、組織的な学校との協議のあり方と課題についての調査。 を行い、その結果平成18年度には日本スクールソーシャルワーカー学会を発足するに契機ともなった。
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Research Products
(2 results)