2004 Fiscal Year Annual Research Report
高齢社会における在宅ケア従事者への現任教育システム開発・構築に関する研究
Project/Area Number |
16530388
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
峯本 佳世子 大阪人間科学大学, 人間科学部・社会福祉学科, 助教授 (00310673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 千恵美 大阪人間科学大学, 人間科学部, 助教授 (30280035)
大野 まどか 大阪人間科学大学, 人間科学部, 助手 (00340886)
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Keywords | ホームヘルパー / 困難事例 / ロールプレイ / 現任研修教育モデル開発 / 対人援助 / 在宅ケア |
Research Abstract |
本研究は、在宅ケア従事者に必要な専門的技術「困難事例の対応援助技術」の充実した研修カリキュラムと具体的な演習方法を開発することである。 平成16年度の研究の進捗状況は、第1に、1級ホームヘルパー研修の研修カリキュラム内容と教育方法についての調査実施、第2に、先進的な対人援助職の現任教育プログラムを実施しているアメリカの福祉教育における演習方法、ロールプレイの効果的指導法に関する調査実施である。 まずホームヘルパー1級研修の調査については、平成17年1月に大阪府、兵庫県の1級ヘルパー研修事業所50ヶ所に対し、それぞれの事業者の研修のもち方、およびカリキュラムの困難事例対応技術」に関するアンケート調査を行い、うち19ヶ所から回答を得た。事業所の母体、研修経験年数、研修期間、研修定員数、受講条件等の設問に加えて、「困難事例対応技術」に関する質問をした。担当講師は、訪問看護、訪問介護の事業所所属の40〜50歳の看護師、介護福祉士が多く、演習科目・ロールプレイを指導する社会福祉系の大学・専門学校の教員は少ないことがあきらかになった。演習形態は討議法、事例検討が多く、ロールプレイの実態は詳しく分からなかった。 つぎに、アメリカの福祉教育におけるロールプレイ演習の教材および演習方法に関する情報収集については、2月末からアメリカ、ミシガン大学ターナークリニックのソーシャルワーク部を訪問、1現任教育プログラムおよびアメリカの在宅ケア従事者の教育用カリキュラム、教材を収集することができた。 これらの調査分析とアメリカで収集した教材の翻訳と検討等により、次年度は、日本におけるヘルパーの困難事例に対応する技術指導の具体的方法のモデル教材を開発していく。
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