2004 Fiscal Year Annual Research Report
韓国の貧困地域におけるコミュニティ実践モデルを活用した子ども家庭支援システム研究
Project/Area Number |
16530389
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
前田 美也子 武庫川女子大学, 文学部, 助教授 (50309027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
スン レイ・ブー 吉備国際大学, 大学院・社会福祉学研究科, 教授 (60299138)
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Keywords | 韓国 / 貧困 / 子ども家庭支援 / コミュニティ実践 / 社会福祉 / 協働 / ソーシャルワーク / アクション・リサーチ |
Research Abstract |
研究課題に関する歴史的、社会的背景について整理したうえで、コミュニティ実践モデルに関する先行研究の分析をおこない、アクション・リサーチのための理論的・実践枠組みを設定した。技術-方法論的アプローチと社会-政治的アプローチという2つのアプローチによって、定期的に現地調査を進め、対象地域である釜山広域市A区B洞の低所得家庭をめぐる子どもと家族が抱える問題群と関連する基本的データの収集・分析をおこなった。 また、社会福祉、教育、保育、医療保健などのソーシャルワーカーをはじめとした専門職者、職能団体、社会福祉系大学教授、首長、行政関係者、区議会議長、地域住民代表、ボランティア団体、企業、各種公益法人などのリーダーに対して、実践研究に関するプレゼンテーションをおこない、協働・参画を促した。平行して、前述した関係者への聞き取り調査とソーシャルワーカーに対する専門職研修を総合社会福祉館において実施し、コミュニティ実践に関する専門職の力量を高め、現状の問題点と課題を明らかにした。 以上の結果、対象地域において子ども家庭支援システムを作るための協働体の基盤形成をおこなった。その実践プロセスについては、日本社会福祉学会第52回大会(2004年10月)において、「韓国の貧困地域における子ども・家族支援システムのための協働体の構築」を題目として、研究分担者との共同発表をおこなった。加えて、2005年に入り、アクション・リサーチおよびコミュニティ実践の具体的拠点として、協働体を主導していく專門サービス機関の創設に加わった。その結果、本研究を遂行し、サービス提供する拠点としての「地域児童センター」が3月に開所された。実践基盤が作られたことは1年目の具体的成果であるといえる。
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Research Products
(3 results)