2005 Fiscal Year Annual Research Report
地域医療機関システム構築のための退院援助のあり方と支援ツール開発の実証的研究
Project/Area Number |
16530390
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
小原 眞知子 久留米大学, 文学部, 助教授 (50330791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 陽明 日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (00198128)
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Keywords | 退院支援(退院援助) / アセスメント / 支援ツール / 地域医療機関システム |
Research Abstract |
平成17年度の研究目的は米国の医療機関で行われている資料整理と実地調査を行った. (1)資料収集(1)アメリカの保健医療機関において退院援助アセスメントシートの収集および実態把握を目的として,退院援助の概念整理及び地域システムに関する資料収集と現地調査を行った. (2)実地調査は6グループのクリニカル・ソーシャルワーカにインタビューを行った.その内容は前年度日本のソーシャルワーカーに行ったものと同様(1)実際に専門家が退院援助を行なう際に何を評価しているのか,(2)退院援助の評価の視点を明らかにする.(3)アセスメントツール,そのテクニックなどを明らかにする.(4)アセスメントプロセの中で力点,焦点,価値を明らかにする. インタビューの相手は精神疾患患者やその家族に援助を行い地域支援をしているクリニカル・ソーシャルワーカー1名,救命救急室のクリニカル・ソーシャルワーカー1名,がん患者の支援をしているクリニカル・ソーシャルワーカー1名,ケアマネジャー2名,管理ソーシャルワーカー1名,一般的退院援助にかかわっているソーシャルワーカー1名などである.インタビューの中では,それぞれの特性を把握した上で,約1時間半の面接を行い,具体的に援助者の価値観・倫理観,視点,知識,技術,クライエントの状況把握,援助目的を明確するための半構造的面接を行った.さらに全インタビュー内容を逐語録にして,分析を行うための準備を行った.さらにそのまとめを行った. 平成18年度にそのインタビュー内容を退院援助に関する具体的な面接場面の質問内容,観察,分析,行為に分類し,質的分析,および専門家としての援助者の視点,知識,技術,価値観・倫理観,クライエントの状況把握,援助目的などを分析する.
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