2005 Fiscal Year Annual Research Report
アテネ・オリンピック報道が日本人・外国人イメージに及ぼす影響
Project/Area Number |
16530398
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
村田 光二 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (40190912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 哲郎 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (10242083)
向田 久美子 清泉女学院大学, 人間学部, 講師 (70310448)
佐久間 勲 文教大学, 情報学部, 講師 (60341905)
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Keywords | 日本人イメージ / 外国人イメージ / オリンピック / テレビ報道 / パネル調査 / 統制群 |
Research Abstract |
平成17年度には、前年度に実施したアテネ・オリンピック前後の調査と比較対照するための調査を実施した。大きな国際的な出来事のない時期をねらって、前年度と同じ質問紙を用いて、学生対象および市民対象のパネル調査を実施した。学生対象の調査は、前年度に調査を実施したうちの6つの大学で、夏休み前に、夏休みを間にはさんで、あるいは夏休み以降に、事前調査と事後調査を実施した。事前調査だけでなく、事後調査も授業時間を利用したことが、前年度から変更した点であった。その結果、有効回答数は本調査よりも多い588となった。 市民調査は、前年度の調査と同じ東京都小金井市で、有権者名簿から1000名を無作為に二段階抽出して、郵送によって実施した。事前調査を8月に、事後調査を回答のあった者を対象に11月に実施したが、両調査がそろった有効回答数は287であった。 調査結果は現在も分析中であるが、外国人イメージ、日本人イメージともこの期間にはあまり変化が無く、前年度調査の比較対照群(統制群)として意味をもつことが確認された。また、前年度調査で認められた変化が、オリンピック報道によることを支持する内容であった。 本年度はまた、前年度の調査の結果を日本社会心理学会大会で「アテネ・オリンピック報道と日本人・外国人イメージ」と題して発表した。発表は5つで、それぞれの副題は研究発表の中に示したとおりであった。そこでの議論を受けて、調査結果については現在もさまざまな側面から分析を行っている。 さらに、平成18年度にアテネで開催される国際応用心理学会大会で発表するための申請を行った。その結果、3つの申請が認められ、7月の発表を準備中である。
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Research Products
(5 results)