2005 Fiscal Year Annual Research Report
fs/QCAによる職業意思決定に関する日本-韓国の比較分析的研究
Project/Area Number |
16530405
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山下 利之 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (90191288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 康成 立教大学, 社会学部, 助手 (70366920)
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Keywords | 質的比較分析 / ブール代数 / 意思決定 / 職業 / データマイニング / ファジィ / ライフスタイル / 職業人生設計 |
Research Abstract |
ブール代数演算を用いて国際比較や社会現象の因果関係を分析する手法である質的比較分析(Qualitative Comparative Analysis ; QCA) (C.C.Ragin,1987)のファジィ理論による拡張であるファジイ質的比較分析(Fuzzy Sets Qualitative Comparative Analysis ; fs/QCA) (C.C.Ragin,2001)は,社会学の分野で提唱されたことやブール代数やファジィ理論が一般になじみがないために,その可能性にもかかわらず,それを適用した研究はほとんど行われておらず,その有効性,短所などはほとんど明らかにされてこなかった.そこで,本研究においては,日本と韓国の大学生の意思決定に関する調査データをもとにして,1)QCAやfs/QCAの長所,短所を明らかにするために,他のデータマイニング手法,例えば決定木,アソシエーションルール,ニューラルネットワークなどとの比較,2)他の分析法との効果的なバッテリーの開発,3)fs/QCAを効果的に用いた意思決定モデルや意思決定支援システムの開発,4)AHPなどの意思決定支援のための数理的手法との比較研究を行った.日本と韓国の大学生の調査は韓国釜山の東義大学校のHyung-Sook You講師と共同で行い,現在分析を進めているところである.現在のところ,AHPのファジィ理論による拡張との比較を進めるために,ファジィAHPのモデルの発展を進めて論文にまとめた.fs/QCAとの比較,日本と韓国の大学生の比較文化的研究は現在まとめている段階にあり,順次論文にしていく予定である.
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Research Products
(2 results)