2004 Fiscal Year Annual Research Report
児童の教師への主体的意思伝達行動促進と教師の学級経営方略に関する社会心理学的研究
Project/Area Number |
16530414
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Research Institution | Koran Women's Junior College |
Principal Investigator |
遠矢 幸子 香蘭女子短期大学, 助教授 (60195443)
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Keywords | 学級経営 / 意思伝達行動 / 児童 / コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究の目的は、学級経営に関する教師-児童の相互的コミュニケーションを活性化させ、児童の視点から教師へ発せられた主体的意思伝達行動を教師の学級経営に効果的に活用するための実践的研究を行うことである。このため、まず平成16年度は教師の学級経営方略を抽出するために、従来の研究成果についての資料収集を行う一方、小学校教諭と中学校教諭に対して日頃の学級づくりで意識し実践していること、必要だと考えていること、担任した学級についての印象深いエピソードなどを中心に自由面接方式で聞き取り調査を行った。その結果、学級目標やルールの設定に関する要因、授業の工夫に関する要因、子ども同士の人間関係形成支援に関する要因、教師自身の自己研研鑽に関する要因など、従来からその重要性が指摘されてきた要因に加えて、多様な児童・生徒の理解のために求められる専門的知識の必要性と活用に関する要因、教師自身の強みの意識と活用に関する要因、学校組織内の人的資源のつながりと活用に関する要因など、昨今の学校を取り巻く環境の変化に深く関わると考えられる要因が抽出された。そこで、平成17年度以降は、まずここで得られた知見をもとに教師の学級経営方略に関する質問紙を作成・実施して学級経営力の新しい類型を明らかにする。さらに、学級活動時間における教師-児童・生徒の相互的コミュニケーションの実態を把握するために学校現場での参加観察を行い、これらのコミュニケーションを活性化させて教師の学級経営力を高めるプログラムについて検討する。 以上の研究を遂行するためには、学級活動記録のためにデジタルカメラ1台などが必要である。また、資料収集と複数の学校を対象とした調査・観察活動を実行するための国内旅費が必要である。
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