2004 Fiscal Year Annual Research Report
現在および過去の対人的経験の認知と語り方に関する縦断的研究
Project/Area Number |
16530439
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
山岸 明子 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (40220248)
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Keywords | 縦断的研究 / 対人的経験 / 内的作業モデル / 過去の語り / 成人期 |
Research Abstract |
成人期の女性がもつ現在の対人的枠組や過去の対人的経験のとらえ方は、青年後期・成人初期からどの位変化するのか、それらの変化・安定性について縦断的方法によって検討するために、看護学校のある年度の卒業生-1991年・22才時に1回目の調査、1995・26才時に2回目の調査を行ってきた-に、第3回目の調査を計画した。被調査者は35才になり、看護職あるいは母親として他者をcareするような対人的経験を積んできている者が多いと考えられるが、現在及び過去の対人的経験のとらえ方がどの位保たれ、あるいは変化しているのかを検討するための質問紙を郵送した。同窓会名簿で50名中約2/3の者の住所がわかっていたが、思いがけず転居者が多く、回答のあった者は10名のみであった。分析してある程度一般性のある結果を得るには少数すぎるため、他の縦断的研究を続けている卒業生(現在31才で、1994年-1996年-2001年に質問紙調査、1994年-2001年に生育史の記述を依頼した)を対象に調査をすることにした。99名中転居先不明者および前回匿名でも生育史を資料として使ってほしくないと回答した者を除く84名に、前3回とほぼ同様の質問紙を送付(内20名は転居)、現在回収中である(現段階で41名の回答が得られている)。来年度夏に行う面接調査に応じられるかどうかにも回答してもらっている(現在25名が応じると回答)。 なお今年度前半は、1991年・1995年のデータの再整理、及び1994年と2001年の2時期に書いてもらった生育史の記述の変化や、生育史の変化と対人的枠組みの変化との関連に関する論文の仕上げ等を行い、本研究の調査の準備を進めた。
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