2005 Fiscal Year Annual Research Report
指尖容積脈波ペクトル指数の血管緊張度・血圧成分への分離と簡易反応型評価法の提唱
Project/Area Number |
16530473
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
田中 豪一 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10167497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 幸展 札幌医科大学, 医学部, 教授 (40045539)
堀口 雅美 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10217185)
加藤 有一 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90363689)
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Keywords | 指尖容積脈波 / 血液容積 / 血圧 / 心拍出量 / 総末梢血管抵抗反応 / 心理的ストレス |
Research Abstract |
指尖容積脈波は極めて簡単に測定できる上に,ストレスと情動を鋭敏に表す優れた指標として心理生理学では古くから応用されてきた.本研究では容積脈波を応用するベクトル分析法および指尖容積脈波ベクトル指数(VI)を提案する.VIはさらにαアドレナリン作動性血管緊張度と血圧のベクトル要素2成分に分解される.そしてこれらを拡張して,容積脈波指標だけで構成される極めて簡便かつ斬新な簡易ストレス反応型評価法を提唱する.16・17年度には,ベクトル分析法の妥当性を検証し,誤差を評価するための実験を行いストレス負荷時の資料を収集した. 1.一心拍毎のベクトル指数を算出するためのソフトウエアを作成した. 2.実験1:ベクトル分析では,その血圧成分と実測血圧の相関が最大となるような基準線が決定できることが前提となる.男女大学生20名を被験者として,暗算課題負荷中の脈波についてのこの前提条件の成否を確認した結果,すべての被験者について最大の相関が決定でき,0.8以上の強い相関係数が得られることが確実となった. 3.実験2:男子大学生14名を被験者として,暗算および寒冷昇圧課題負荷中のベクトル指数,血圧成分,血管緊張度成分の変化を測定した.静脈阻止プレチスモグラフィーの手法で右腕前腕前腕血管抵抗(FVR)を求めた.その結果,ストレス課題負荷中の反応型が心臓型から血管型へと推移するのに対応し,血管緊張度成分とFVRから総末梢抵抗が重回帰予測できることがわかった. 4.実験3:男女大学生56名を被験者として,スピーチ課題負荷中のベクトル分析を実施した.指血圧測定装置Finometerから算出される心拍出量と総末梢血管抵抗反応性から,心血管反応プロファイルを求めた結果,心臓型となる被験者と血管型になる被験者が区別された.それらの群ではベクトル成分の傾きが異なることが確認された.
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Research Products
(3 results)