2005 Fiscal Year Annual Research Report
視覚-体性感覚のクロスモーダル特性とその脳内過程の検討
Project/Area Number |
16530481
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Research Institution | SOAI University |
Principal Investigator |
江草 浩幸 相愛大学, 人文学部, 教授 (90168774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 満子 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (30235692)
橋本 文彦 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (30275234)
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Keywords | クロスモーダル / 脳内過程 / 視覚 / 体性感覚 / 触覚 / 注意の瞬き現象 / 刺激-反応適合性効果 / 変換視 |
Research Abstract |
平成17年度は、昨年度までに(およびこれまでの科学研究費補助金採択研究において)行なってきた複数の実験研究を進め、一定の「区切り」となる成果を得た。 第一は、空間的な刺激-反応適合性効果を規定する参照枠を検討する実験である。これまでは刺激に幾何学図形を用いていたが、「顔」図形や「時計」図形をもちいることで、従来の身体中心枠の効果を上回る対象中心枠の効果が見られた。これらの成果は日本心理学会などで報告された。 第二は、視覚と触覚のクロスモーダルなアテンショナル・ブリンク現象についての実験である。視覚と触覚に対する刺激の「タイプ」を統一し、視覚単独、触覚単独、視覚から触覚、また触覚から視覚という4つのパターンで課題の干渉がどのように起こるかを検討した。その結果、視覚や聴覚で知られている特徴と触覚課題が加わった場合の特徴とが異なること、また視覚から触覚と触覚から視覚という逆方向で干渉の仕方が異なっているという、われわれのこれまでの実験結果が、今回の統一された刺激タイプにおいても確かめられた。 これらの成果はEuropean Conference of Visual Perceptionなどで報告された。 さらに第三に、研究協力者らの助力を得て、以前から行なってきた左右(上下)反転眼鏡装着実験を行い、長期間の視野反転に対して、どのような形で脳の「適応」が起こるのか、その過程をfMRIによって測定・検討した。その結果、特定刺激に対する脳内の特定部位の学習過程が、反転眼鏡の装着によって変化することが示された。これらの成果はSociety for Neuroscienceで報告された。
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Research Products
(7 results)