2006 Fiscal Year Annual Research Report
「教員養成学」の創出と新たな教員養成システム開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
16530489
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
遠藤 孝夫 弘前大学, 教育学部, 教授 (70211779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊嶋 秋彦 弘前大学, 教育学部, 教授 (60113817)
花屋 道子 弘前大学, 教育学部, 助教授 (70279537)
小嶋 英夫 弘前大学, 教育学部, 助教授 (30310981)
大谷 良光 弘前大学, 教育学部, 教授 (40333702)
福島 裕敏 弘前大学, 教育学部, 助教授 (40400121)
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Keywords | 教育効果の検証 / 実践的指導力 / 地域ニーズ / Collaborative Learning / Collaborative Teaching / マイクロティーチング / 教員養成学 / 教員養成 |
Research Abstract |
3年継続研究の最終年度として、今年度はこれまでの2年間では十分に展開できなかった研究を精力的に進めるとともに、3年間の研究の総括となる研究成果報告書の作成を行った。今年度の主な研究実績は以下の3点にまとめることができる。 (1)教員養成システムの教育効果に関する研究 教員養成の質的改善のためには、教員養成システムが受講学生に対して如何なる教育効果を挙げているのかの検証が不可欠である。今年度の研究成果である豊嶋と花屋による論文「教職への職業的社会化」は、1年次教職必修科目である「教職入門」の受講前後の学生の変容を心理分析の手法で検証したものである。 (2)教員養成プログラム開発に関する研究 福島他5名による論文「新科目『教員養成総合実践演習』」のカリキュラム開発」は、4年次科目として導入された「教員養成総合実践演習」の計画⇒実施⇒評価⇒改善までの一連の過程を分析したものでる。本研究成果は、新たな教職必修科目として予定されている「教職実践演習」の実施に当たって貴重な知見を提供するものである。小嶋の論文「大学の英語科教員養成におけるCollaborative Learning/Teachingに関する実践的研究」は、英語科教員養成においてCollaborative Learning/Teachingが効果的なアプローチであることを実証的に明らかにした。また、猪瀬の論文「社会科教育における教員養成プログラム」は、社会科教員としての実践的指導力の育成の点て、マイクロティーチングが有効な方法であることを明らかにしたものである。 (3)教員養成に対する地域ニーズに関する研究 大坪の論文「教員養成における地域ニーズの研究」は、地域性の異なる二つの地域の教育関係者へのアンケート調査結果に基づき、教育プロフェッショナルとしての教員の養成には「地域」の声に適切に応えることが不可欠であることを示したものである。
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Research Products
(5 results)