2004 Fiscal Year Annual Research Report
ライフコースアプローチに基づく教師の発達と力量形成に関する継続調査研究
Project/Area Number |
16530498
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
山崎 準二 静岡大学, 教育学部, 教授 (50144051)
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Keywords | 教師 / ライフコース / 発達 / 力量形成 |
Research Abstract |
研究の初年度である2004(平成16)年度は、先行調査である第1回(1984)、第2回(1989)、第3回(1994)、第4回(1999)の5年間隔の各調査結果を踏まえて、第5回目(2004)の継続質問紙調査を8月に実施した。対象者は、第1〜4回までの調査と基本的に同一の対象者(ただし、すでに教職を退職した第1〜2コーホートを除く)であり、及びあらたに今回の調査時点で教職1〜2年目となる最若手コーホート(2003年3月に卒業し教職に就いている者たちが中心となる)を新たに加えた第3〜11コーホート(総数約2500名)とした。その結果は、有効回答者数994名(回収率39.8%)であり、これは過去4回の調査結果に比べて最低であった。若手コーホートからの回収率が悪いことが目立った。データの整理と入力作業に予想以上の時間がかかったため、分析作業は現在続行中であり、研究2年目の7月頃には完了する予定である。質問紙調査結果の統計分析作業の継続と並行して、インタビュー調査による事例分析作業にも一部取り組み始めた。このインタビュー調査は、研究2年目に重点的に取り組む予定であったが、一部の対象者に対しては条件が得られたので、予定を早め、8月に実施した。実施したのは、8名(第5、7、8コーホート:各1名、第9コーホート:2名、第10コーホート:1名、第11コーホート:2名)であり、これについても現在、分析作業中である。とくに、第11コーホートの2名以外の対象者は前回のインタビュー調査に引き続くものであり、1990年代における子どもの変容によって教師の力量形成にも大きな変化をもたらしてきていることがうかがわれた。インタビュー調査の本格実施は、研究2年目(2005年)の夏に取り組む予定である。
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Research Products
(2 results)