2006 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの自己肯定意識を向上させる学社連携プログラムの開発と学習意欲に関する研究
Project/Area Number |
16530514
|
Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
岩永 定 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90160126)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野瀬 雅人 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (40224290)
弓削 洋子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80335827)
梅澤 実 鳴門教育大学, 地域連携センター, 教授 (60314887)
芝山 明義 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (10243742)
橋本 洋治 名古屋短期大学, 保育科, 講師 (00390055)
|
Keywords | 自己肯定意識 / 学社連携 / 冒険プログラム / 自然体験 / 教育委員会 / 社会教育施設 |
Research Abstract |
本年度は研究の最終年度にあたり,以下のように研究を進めた。第1に,過去2年間に実施した社会教育施設調査,宮城県教育委員会および県の青年の家・野外活動センターのインタビュー調査,市町村教育委員会のデータを再検討し,成果として活用していなかった部分を分析し直して,大学紀要と大学センターの紀要に投稿した。第2に,研究の途上においてその重要性が示唆された「冒険遊び場」に関する文献,資料を収集するとともに,研究分担者・協力者の間で検討会をもち,その歴史や事例について深めた。全般的にみて,冒険遊び場に関する研究は教育学の分野ではなく,むしろ建築学(造園領域)において進められており,観点が異なるために研究の知見としては利用できなかった。また,事例の紹介はかなり存在するが,実証的研究はほとんど存在しないことが判明した。第3に,子どもの自己肯定意識に関する先行研究をもとに測定尺度を検討し,独自の質問紙調査票の作成に取りかかっていたが,調査対象校の関係で実施不可能となった。しかしながら,自己肯定意識に関する論文の検討を行い,発達心理学の分野での研究蓄積は外国研究の追試が主要であることを確認した。日本の子どもの実態に即した調査票の開発が必要であるとの共通認識を得た。第4に,全体の研究を通して学社連携・融合の可能性とともに限界が確認されたこともあり,子どもの自己肯定意識の向上という観点から考えると,「教育と地域社会」の関係性を再確認する必要に迫られ,これまでの研究蓄積を分担者・協力者との間検討するとともに,今日の教育学研究における到達点の確認を行った。最後に,これまでの研究成果を報告書(全104頁)にまとめた。
|
Research Products
(2 results)