2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16530537
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Research Institution | Shoinhigashi Women's Junior College |
Principal Investigator |
瀧川 光治 樟蔭東女子短期大学, 生活学科, 講師 (40340939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
無藤 隆 白梅学園大学, 子ども学部, 教授・学長 (40111562)
岡本 拡子 高崎健康福祉大学短期大学部, 児童福祉学科, 助教授 (80309442)
砂上 史子 千葉大学, 教育学部, 講師 (60333704)
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Keywords | 子ども / 乳幼児 / 保育実践 / 保育内容 / 構造化 / 保育の質 / 発達 / 実践研究 |
Research Abstract |
保育内容は、保育という営みの全体構造(保育制度、環境、保育の過程、園の存在、家庭・地域社会などを含む構造)に内包されるものである。そしてその構造は、直接的には園生活の中での一人ひとりの子ども、そして保育者によって形作られるものである。保育内容の構造とは「保育内容とは何か」「そこに含まれる概念・要素は何か」ということを明らかにし、その概念間(要素間)の関係がどのように関係付けられているかを明らかにしたものである。 その観点に立ち、申請者らは、まず「保育の質に関する論議・動向」で現在の動向を調査し、「戦後の保育内容構造化論の歴史的分析」として、戦後の保育内容の構造化論の整理を行った。それを土台にして、保育園・幼稚園でのフィールド調査を行った結果を分析し、「人とのかかわりの観点」「環境とのかかわりの観点」「自分なりの表現の観点」からのどのような概念・要素を必要とするかの検討を行った。一方、「幼稚園における子どもの経験としての保育内容」を総合的に捉えるための検討を行った。さらに、それらの保育内容が子どもの発達とどのような点で絡み合うのかの検討を行った。 結果として、1つは現行の幼稚園教育要領では十分に抑えられていない「発達の流れ(筋道)」を保育内容の構造に組み込む必要性があること(そうしなければ保育者の援助の観点が違ってくること)、現行の5領域(過去の6領域)としてではなく、環境と関わることをベースにして子どもの発達をどのように促すのかという観点から保育内容の構造を考えていく必要があることを示した。
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Research Products
(5 results)