2006 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀のヒューマン・シティズンシップを育てる教科再編型新カリキュラムの構成と展開
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16530587
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
今谷 順重 神戸大学, 発達科学部, 教授 (60093639)
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Keywords | 学校カリキュラム / 人生設計能力 / 公民的資質 / 総合的学習 / 社会科教育 / グローバル教育 / 人生設計型学力モデル / 人生設計型カリキュラム |
Research Abstract |
本年度は、従来から取り組んできたアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア等に加えて、EU(ヨーロッパ連合)、OECD(経済協力開発機構)、UN(国際連合)、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)等が取り組んでいる、シティズンシップ教育や国際理解教育・地球市民教育についても調査の対象を広げた。具体的には、7月に、(1)フランス・パリにあるOECD教育研究革新センター並びに、(2)同じくパリにあるUNESCO本部を訪問し、現在両機関が中心となってグローバルなスケールで展開している、市民性教育とかかわった教育運動の理論と実践についての情報・資料収集と実地調査並びに意見交換を行った。また9月には、(3)アメリカのアーカンソー州立大学リトルロック校・グローバルセンター並びに市内の小・中・高等学校を訪問し、地球市民教育、シティズンシップ教育についての実地調査と資料収集.意見交換を行った。さらに、平成19年3月に奈良教育大学で、日本ユネスコ国内委員会との共催で開催された、「国際理解教育とユネスコ協同学校(ASP)計画に関する第4回協議会」のワークショップに参加し、国連とユネスコによる「世界遺産教育(WHE)」と「持続可能な開発のための教育(ESD)」を、我が国でどのように推進していけばよいかについて、資料収集と意見交換を行った。また、神戸大学発達科学部の申請者の研究室に「国際市民性教育推進ネットワーク」を立ち上げ、12月には、第1回国際市民性教育推進ネットワーク・セミナーを「市民性教育について考える-イギリス・ヨーロッパ連合(EU)・国際連合(UN)への展望-」というテーマを掲げて開催した。このセミナーでは、(1)イギリス・ローハンプトン大学のLiam Gearon教授と、(2)韓国・公州教育大学の徐在千教授が講演を行い、参加者と討議した。国内の数多くの学会に参加すると共に、神戸大学附属小・中学校で授業実践を行った。 最終年度であり、これまでの成果を踏まえ、21世紀のアクティブ・ヒューマン・シティズンシップを育てる「人生設計型カリキュラム」の理論と実践の在り方について、研究のまとめを行った。
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Research Products
(3 results)