2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16530589
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
矢部 敏昭 国立大学法人鳥取大学, 地域学部, 教授 (50230298)
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Keywords | 内容次元の目標 / 行動次元の目標 / 評価の視点 / 評価の基準と尺度 |
Research Abstract |
本年度の研究成果としては、第一に目標論の枠組みを「内容次元の目標」と「行動次元の目標」の2つに大きく分類した。つまり、行動次元の目標は目標を行動に移す指針を意味し、内容次元の目標はその行動の対象を意味するものであること。また、特に、行動次元の目標に関しては4つの分類項目を導き出したものである。 第二に学習評価・授業評価が持つ具体的な意味については、以下の4点を指摘したものである。 その第1の点は、評価の目的は測定行為にみられる自己目的化を意味するのではなく、それは学習者にとってよりよい学びに向けての具体的な示唆を得る学びの改善であり、他方、教師にとってはよりよい指導に向けての反省の契機であり指導の改善を意味するものであること。 その第2の点は、学びの改善、及び、指導の改善のために行われる評価の過程においては、値踏みあるいは価値付け(価値判断)は、学習者の学びの可能性及び指導の可能性を前提とするものであり、その後の学習、あるいは指導に機能するものであること。 その第3の点は、評価の視点は学習の目標に対応するものであり、その対象は具体的な学習者の活動の様相、及びそれに対応した指導の様相であること。 その第4の点は、評価の基準と尺度は進行している学習の状況・状態において、価値を見い出すように設定し、また、評価の尺度は学習者の学びの可能性、及び教師の指導の可能性に応じてその都度定められるものであること。
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Research Products
(2 results)