2004 Fiscal Year Annual Research Report
25年前と現在の幼児の歌唱能力と音楽的環境との比較研究
Project/Area Number |
16530592
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉富 巧修 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20083389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水崎 誠 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 講師 (50374749)
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Keywords | 幼児 / 歌唱能力 / 音楽的環境 / ピッチマッチング / ピッチ弁別 / 無伴奏開始音高 / 話声位 / 幼稚園 |
Research Abstract |
平成16年9月に、松山市持田幼稚園において、4歳児2クラスと5歳児2クラスの全員を対象として、「音楽的環境に関する質問紙調査」と「歌唱能力踏査」を行った。同園は、研究代表者が25年前に調査対象として、協力していただいた園である。「音楽的環境に関する質問紙調査」は、25年前と同一の質問紙を用いたものである。その結果の概略は、25年以前よりも、音楽の習い事をしている幼児の割合が増加していた。「歌唱能力調査」は、25年前の調査と同一の「メリーさんのひつじ」を歌唱曲として採用した。25年前と同様に練習し、同様に個別に歌唱調査を行った。25年前に行った「声域調査」は、時間的に余裕がなかったために割愛した。今回は、「メリーさんのひつじ」の歌唱調査に加えて、ピッチマッチングとピッチ弁別の調査を行った。「メリーさんのひつじ」の無伴奏歌唱の開始音高は、25年前よりも顕著に低くなっていた。音楽的な習い事をしている幼児が増加したにもかかわらず、無伴奏歌唱の開始音高が低くなったことの要因を探る1つの試みとして、松山市勝愛幼稚園で、4歳児2クラスと5歳児2クラスを対象として、保育観察を行った。同園も、研究代表者が25年前に調査対象として、協力していただいた園である。この保育観察は現在分析中である。さらに、平成17年3月に、松山市持田幼稚園において、4歳児2クラスと5歳児2クラスの全員を対象として、「歌唱能力踏査」を行った。調査の内容は、前回と同様である。さらに、上記の2園の音楽発表会のビデオテープを入手することができた。これらの分析は、現在進行中である。
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Research Products
(1 results)