2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16530625
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小林 秀之 広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (90294496)
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Keywords | 弱視教育 / 視覚補助具 / 弱視レンズ / 弱視レンズ活用訓練 |
Research Abstract |
本年度は,本学大学院教育学研究科附属障害児教育実践センターの教育相談に来談した弱視児に対する弱視レンズ活用指導により,前年度までに作成した教材が,個々の弱視児のレンズ活用技術の習得に有効であるか否かを実証的に検証すること目的とした. (1)連用弱視レンズ(単眼鏡)用のプロジェクタで投影する訓練教材については,これまでの活用訓練を実施するのと同じ効率で行えることが明らかとなった. (2)近用弱視レンズ(ルーペ)用の訓練教材に関しても,従来通りの効率で行えることが確認できた.さらに,「弱視レンズ広視野訓練探索プログラム」中の「文字カードさがし」.課題においては,従来10枚〜20枚のカードを机上に並べて訓練を実施していたものをB4用紙に必要枚数を印刷することにより,これまで以上の効率で指導可能であることが確認できた. (3)近用弱視レンズ用の訓練素材は,耐用性を高めるためにラミネート加工したが,周囲の光の反射が懸念されたが,特に支障が生じなりことが確認できた. (4)羞明のある弱視児童め指導で白黒反転教材を昨年度から継続的に評価し,内省から反転教材の方が見やすいこと,さらにパフォーマンスを検討しても望ましいことが明らかとなった. (5)作成した教材はすべて電子データ化したが,一人ひとりの弱視児の視機能及び弱視レンズの視認力により教材の文字の大きさや線の太さを修正することが容易であり,盲学校や弱視学級等での本教材の活用が期待されると考える.
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