2005 Fiscal Year Annual Research Report
Psychomotorikによる車椅子活動支援プログラムの開発とその評価
Project/Area Number |
16530635
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
當島 茂登 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 総括主任研究官 (10311185)
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Keywords | 車いす / 活動支援プログラム / 肢体不自由 |
Research Abstract |
現在、肢体不自由養護学校の児童生徒の障害は重度化、重複化、多様化してきている。義務教育段階で約75%の児童生徒が重複学級に在籍している。養護学校では車いすを常時移動の手段として用いているが、リハビリテーションとして車いす活動を展開するノウハウは全くないように思われる。リハビリテーションとして車いすを用いるためには、まず指導者が車いすに関して熟知していなければならない。今年度は車いすに関する研修のアンケート調査を養護学校の教員に対して行った。その内容は以下のとおりである。(1)あなたは、「車いすを使った生活(1週間以上)」をしたことがありますか。(2)あなたは、「車いす利用者」の介助をしたことがありますか。(3)あなたは、「車いすを使ったスポーツ等」に選手として参加したことがありますか。(4)あなたは、これまで「車いす」に関する研修を受けたことがありますか。(5)「車いす」を使った活動・研修に関するご意見・ご要望等ありましたらお書き下さい。調査した地域は、東京、神奈川、広島、京都である。また、本研究所の短期及び長期研修員にも同様のアンケート調査を実施した。なお、アンケートの調査の結果は日本特殊教育学会にて報告する。 支援プログラムの開発については、小学校の肢体不自由特殊学級に在籍している脳性まひの双子の男児の協力を得て実施した。プログラムには、小学校長、学級担任、保護者の協力を得て実施した。活動の様子についてはCDに納めて整理した。A君は車いす操作が一人で可能で、前進や後進の操作を中心に実施した。後方ターンが少しずつできるようになってきた。B君は上肢が上手く使えないので車いすに乗ったまま、伸縮ロープを使ったプログラムで手指の開閉をスムースにする活動を繰り返した。次第に開閉のタイミングと可動域が拡がって来て、本児も意欲的になってきた。 学級担任がこのプログラムをビデオに収めて子どもの日常の指導に活かしている。 海外協同研究者であるDr.Strohkendlから紹介された車いすの操作プログラムと活動支援プログラムを訳した。次年度は具体的な指導を展開する。
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Research Products
(1 results)