2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16540031
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
小林 正典 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (60234845)
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Keywords | 代数幾何学 / カラビ-ヤウ多様体 / 超弦理論 / 特異点 / 計算論的学習理論 |
Research Abstract |
本年度の研究状況は以下の通りである。 主にカラビ-ヤウ多様体と導来圏の関係について研究を進めてきた。 7月4日から8日に草津セミナーハウスにおいて、導来圏をテーマとする研究集会を主催し、33名が参加した。導来圏の専門家である学芸大の宮地淳一氏を初め、神戸大の吉岡康太氏と京大の並河良典氏らに主たる講演をお願いし、導来圏の入門から、昨今の代数幾何・超弦理論における導来圏の現れ方や、フーリエ・向井変換など関連する話題について研究連絡を行った。 10月25日から29日には兵庫県立城崎大会議館で行われた城崎代数幾何シンポジュームに出席し研究連絡を行った。 11月1日から5日には韓国・ソウルの韓国高等研究所(KIAS)において、研究集会「シンプレクティックトポロジーと数理物理」に参加して研究連絡を行った。 1月27日から28日には京都において代数幾何関係の研究連絡を指導する博士課程大学院生の小田切真輔氏が行った。 情報理論との関連では、3月3日に中央大学理工学部で行われた人工知能学会において、京都大学の山本章博氏・東京都立大学の徳永浩雄氏との共同研究報告を行った。これは、超曲面の特異点解消と計算論的学習理論との関連を調べたものである。本質的には、定義方程式に現れる単項式を並べることによっていつかはNewton図形が決まる、ということに対応する内容である。 また、関連する数学雑誌を数点購入した。
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