2006 Fiscal Year Annual Research Report
要因実験における検索可能計画の構成とその最適基準の開発
Project/Area Number |
16540104
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
白倉 暉弘 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30033913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 正 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30179494)
宮田 任寿 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (30280390)
稲葉 太一 神戸大学, 発達科学部, 講師 (80176403)
垣内 逸郎 神戸大学, 工学部, 助教授 (90091248)
栗木 進二 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (00167389)
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Keywords | 実験計画法 / 要因計画 / 検索可能計画 / search linear model / 主効果 / 2因子交互作用 / 検索力 / 最適基準 |
Research Abstract |
m個の因子で各々2レベルで施される要因実験に対して、一般平均と主効果のすべては完全に未知母数とし、2因子交互作用は以下の意味で部分的に未知母数とする:2因子交互作用の中で、どれかは分からないが高々k個の未知母数が存在する(3因子交互作用以上の効果は無視可能とする)。このようなモデルを統計的線形検索モデルと呼ぶ。問題は、得られたデータから、高々k個の未知母数を検索し、主効果と共に推定することである。それを可能にする実験計画を検索可能計画という。今年度、単純配列から得られる検索可能計画に対してその検索確率を明確に与え、検索可能計画の最適基準について一定の成果を得た。さらにシュミュレーションにより、得られた検索確率(検索力)に基づいて検索可能計画の比較を行った。それらは以下の学会及び研究集会で発表した。 1.標題:検索可能計画と最適性 国際数理科学協会年会「統計的デザイン、組合せ的デザインとその周辺」分科会 2.標題:検索可能計画とその検索確率のシュミュレーションによる比較 日本計算機統計学会2006年10月26日(東京大学) 3.標題:検索可能計画の検索力について 科学研究費(B)研究集会、2006年11月21日(上山市) 現在それらの成果を論文としてまとめている。さらにグラフ理論からのアプローチにより、検索可能計画の構成・分類に関する成果を得た。それらは以下の論文にまとめ、掲載可能決定を待っている状態である。 Title : An alternative enumeration of self-complementary graphs Discrete Mathematics(修正中) 今後の課題として、応用的側面から実際のデータに対して検索可能計画の有効性を実証することである。
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