Research Abstract |
平成18年度は,特にポリマー生分解モデルの汎用化の要素として,分解率の時間依存性について考察した。Exogenous解重合モデルとEndogenous生分解モデルは,分解率が時間の関数と分子量の関数の積である場合,適切な変数変換により分解率が時間に依存しないモデルに帰着されることを示した。またExogenous性分解モデルに関しては,ポリエチレングリコールに関するデータにより分解率のタイムファクターを求めた例を示した。更に,Endogenous解重合モデルに関しては,ポリ乳酸に関するデータにより分解率のタイムファクターを求めた例を示した。Endogenous解重合モデルも,分解率が時間の関数と分子量の関数の積である場合,適切な変数変換により分解率が時間に依存しないモデルに帰着されることを示し,ポリ乳酸に関するデータにより分解率のタイムファクターを求めた例を示した。今年度は,以下の関連研究発表を行った。 国外研究集会:(1)Masaji Watanabe and Fusako Kawai, Mathematical aspect in the study of biodegradation of xenobiotic polymers, The 13th Biennial Computational Techniques and Applications Conference (CTAC'06), July 2006, James Cook University, Townsville, North Queensland, Australia(口頭発表,発表年月日:2006年7月4日)(2)Masaji Watanabe, Fusako Kawai, Computational study of biodegradation of xenobiotic polymers based on mathematical model and experimental data, 5th International Conference on Ecological Informatics ISEI5, December 2006, Fess Parker's Doubletree Resort, Santa Barbara, USA(口頭発表,発表年月日:2006年12月4日) 国内研究集会:(1)渡辺雅二,河合富佐子,ポリマー生分解モデルの時間依存性に関する考察,第32回発展方程式研究会,2006年9月,中央大学理工学部後楽園キャンパス(口頭発表,発表年月日:2006年9月4日)(2)渡辺雅二,河合富佐子,ポリマー解重合プロセスの数学モデルとその汎用性に関する考察,第58回日本生物工学会大会,2006年9月,大阪大学豊中キャンパス(口頭発表,発表年月日:2006年9月13日)(3)渡辺雅二,河合富佐子,ポリマー生分解モデルの分解率時間依存性と汎用性に関する考察,平成18年度統計数理研究所共同研究集会「環境データの解析の方法と実際」,2007年1月,統計数理研究所(口頭発表,発表年月日:2007年1月11日)
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