2004 Fiscal Year Annual Research Report
強磁場をもつ回転中性子星の平衡形状及び突発的エネルギー解放過程
Project/Area Number |
16540256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小嶌 康史 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10192577)
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Keywords | 中性子星 / 相対論 / MHD / 天体プラズマ |
Research Abstract |
相対論的な星で起こる突発(バースト)的現象では、強い磁場と回転が複雑に絡みあっていると考えられる。その解明は理論的にも観測的に挑戦的な課題として残っている。何らかの原因で突然に解放されたエネルギーが周りにある磁気圏を激しくゆらし、プラズマのエネルギーに転換され、最終的に放射に至ると考えられる。本研究では、回転する相対論的な星の内部における磁場構造及びその外部での大局的な電磁場の構造を明らかにし、その後、磁気リコネクション、プラズマの不安定性や非理想的MHD効果を考慮して粒子の運動エネルギーへの転化の過程と放射機構を理論的に明らかにすることを目的としている。今年度は関連するいくつかの項目で成果を得た。 (1)中性子星の内部に励起されたアルベン波が外部磁気圏を揺らがす過程を考察した。磁場のエネルギー密度が大きいため、変位電流の効果を正確に取り入れた定式化を行った。その結果、回転と変位電流の効果が波の伝播や透過に大きな影響を与えることがわかった。(発表論文) (2)ブラックホールや中性子星などの天体から準周期的な振動が観測されている。それは天体の周りに形成される円盤が関係するが、天体と磁場との相互作用を考慮し、準周期的な振動が起こる理論的モデルを考察した。(現在、論文を投稿中) (3)軸対称性および二流体近似の仮定のもとに、プラズマの運動方程式とマックスウェル方程式を同時に時間発展の形式で解く計算コード開発を進めている。現在、大半の部分は完成し、コードの妥当性と精度の向上に努めている。
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Research Products
(1 results)