2007 Fiscal Year Annual Research Report
強磁場をもつ回転中性子星の平衡形状及び突発的エネルギー解放過程
Project/Area Number |
16540256
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小嶌 康史 Hiroshima University, 大学院・理学研究科, 教授 (10192577)
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Keywords | 中性子星 / 相対論 / 天体プラズマ / MHD |
Research Abstract |
相対論的な星で起こる突発(バースト)的現象では、強い磁場と回転が複雑に絡みあっていると考えられる。何らかの原因で突然に解放されたエネルギーが周りの磁気圏を激しくゆらし、プラズマのエネルギーに転換され、最終的に放射に至ると考えられる。本研究では、相対論的な星の外部での大局的な電磁場の構造を明らかにし、粒子の運動エネルギーへの転化過程と放射機構を理論的に明らかにすることを目的としている。前年度に引続き、軸対称性および二流体近似の仮定のもとに、プラズマの運動方程式とマックスウェル方程式を同時に時間発展の形式で解く計算コード開発を進め、その結果の一部を論文にまとめ、現在投稿中である。さらに、計算コードの改良を進め、パルサー磁気圏モデルを数値的に形成し、そこで起こる物理過程を解明している。その他、回転星の棒状不安定性の非線形発展に関しての研究成果を得た(発表論文)。棒状不安定性モードにより励起された、他のモードがある種の共鳴状態を引き起こすことがシミュレーションで確認され、現在、その物理過程をさらに深く考察している。また、流体と磁気と変動が結合するアルフベェンモードの振動の伝播に関して、その非相対論と相対論的な場合での大きな相違について論じた(発表論文)。磁気が優勢領域では変位電流の効果が重要で、その結果、伝播速度が光速になることを論じた。これら発表論文は海外を含む研究者との共同研究によるものである。
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Research Products
(3 results)