2004 Fiscal Year Annual Research Report
クォーク・レプトンの世代構造の解明とゲージ・ヒッグス統一理論の解析
Project/Area Number |
16540258
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
日置 善郎 徳島大学, 総合科学部, 教授 (90173129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波場 直之 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (00293803)
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Keywords | gauge-Higgs統一理論 / 世代構造 / 有効ポテンシャル / 超対称性 / 余次元理論 / トップクォーク / decoupling theorem / 大統一理論 |
Research Abstract |
クォーク・レプトンの世代構造の解明を目指しトップクォークの性質を、出来る限り具体的な模型に依存しない方法で調べてきた。具体的には、GLCにおける電子・陽電子衝突におけるトップ対生成に対して最も一般的な散乱振幅を書き下し、それに基づきトップの生成崩壊を解析した。この過程で、トップの崩壊生成物の一つである荷電レプトンの角度分布はトップ崩壊相互作用の詳細構造には依存しないという定理(脱結合定理)を見出した。この定理は、例えば光子光子散乱や陽子陽子散乱に対しても適用可能である。 また、ゲージ・ヒッグス統一理論に関して、SU(N) gauge groupの理論においてgauge場の高次元成分の1ループ有効ポテンシャルの一般公式を導くことに成功した。そして、超対称性がシャーク・シュワルツによる破れがある場合とソフト・スカラー質量項が入った場合の真空構造の解析に成功した。また、5次元SO(10)理論における真空構造の解析に成功した。その結果、今まで思われていたのとは異なり、6次元に拡張することなく5次元でも現象論的に問題の無いSO(10)理論を構成可能であることを示した。更に、電弱相転移が動力学的にgauge-Higgs統一理論においても起きうることを示した。この場合、バルクに広がった場の表現とそれらの数が重要な役割を果たす。また、オービフォールドでコンパクト化された時空でもファット・ブレインによる模型が作れることを示した。
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Research Products
(7 results)