2005 Fiscal Year Annual Research Report
クォーク・レプトンの世代構造の解明とゲージ・ヒッグス統一理論の解析
Project/Area Number |
16540258
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
日置 善郎 徳島大学, 総合科学部, 教授 (90173129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波場 直之 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (00293803)
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Keywords | 光子光子コライダー / 非標準トップ結合 / 非標準ヒッグス結合 / gauge-Higgs統一理論 / 余次元理論 / 有効ポテンシャル / 超対称性 / 世代構造 |
Research Abstract |
トップクォークおよびビッグススカラーの非標準相互作用を電子・陽電子コライダーとは別の角度から調べるため,光子・光子コライダーでのトップ対生成・崩壊反応を詳細に調べた.既に昨年度,この反応を調べるための基礎的な枠組みは整備したので,今年度はより具体的な実験条件を考え,可能な非標準的トップ相互作用を表す各パラメータを精度よく決定するための最適ビーム偏極などを系統的に調べた訳である.この結果,光子光子コライダー実験だけでは,関与する独立な結合パラメータ(5種類)全てを精度よく決定することは極めて難しいことがわかった.これは電子・陽電子コライダー実験での測定結果を活用しつつ,解析を進めなければならないことを意味するが,この連携が円滑に進行するなら,このコライダーにおいても精度の高い解析が可能であることも明らかになった. また,5次元orbifold上のSU(N),SO(10)gauge理論の真空の相構造の解析とgauge-Higgs unification理論における量子効果の評価,相構造の解析,動力学的電弱相転移の可能性の評価を行い,今まで知られていなかった真空構造が明らかになった.更に,超対称性理論における量子補正によるフェルミオンの世代構造生成の可能性に関する解析を行い,模型の新たな可能性を示した.また,weak scaleの真空期待値を保ちながらSUSY particlesとヒッグス粒子がTeVスケール以上の質量を持つ可能性についての解析を行った.neutron EDMの1,2世代混合の効果の解析によって新しい制限が得られた.Scherk-Schwarz SUSY breaking以外にscalarsoft massを導入した場合の4+1次元理論における真空の相構造の解析により,真空構造が明らかになった.
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Research Products
(6 results)