2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16540409
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Research Institution | Ichinoseki National College of Technology |
Principal Investigator |
白井 仁人 一関工業高等専門学校, 一般教科自然科学系, 助教授 (00310996)
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Keywords | オーロラ / 磁気圏 / マッピング / モデリング / 地球 / プラズマシート / Akebono / Geotail |
Research Abstract |
本研究は、全オーロラ領域の磁気圏マッピングを目的とし、特にマッピングが難しい夜側磁気圏のマッピングモデルを作成することを目標において研究を進めている。H16年度は本補助金を利用してパーソナル・コンピューターを購入し、それによりデータ解析を進めた。使用したデータは予定通りジオテイル衛星とアケボノ衛星の長期データである。解析の結果、以下の成果を挙げられた。 1.「ジオテイル衛星データ解析による、地球近傍プラズマーシート中の粒子境界の発見」:ジオテイル衛星データ解析により、地球近傍プラズマシート中に粒子境界と呼べるような構造を発見した。その構造の存在と性質について、2004年6,月地球惑星科学関連学会合同大会において、また、8月にThe 28th Symposium on Space and Upper Atomosphereic Sciences in the Polar Regionsにおいて発表した。この成果を論文としてまとめ、雑誌Advances in Polar Upper Atmosphere Researchに投稿して受理された。現在、印刷中である。 2.「境界構造の投影モデル」:(1)で発見した磁気圏赤道面付近の粒子境界構造は、オーロラ領域(低高度)ではIon Gap(或いはWall Region)と呼ばれる構造の低緯度側境界に対応すると考えられる。そこで、この境界の位置を、高高度(磁気圏側)ではジオテイル衛星を使って調べ、低高度(オーロラ領域側)ではアケボノ衛星を使って調べることにより、この境界を基準としたマッピングモデルを構築できる。そこで、この新しいマッピングモデルを実際に作成し、9月に地球電磁気・地球惑星圏学会において、また、12月にAmerican Geophysical Union, Fall meetingにおいて発表した。新しいマッピングモデルに関する論文を現在、まとめているところであり、H17年度中に発表する予定である。
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Research Products
(1 results)