2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16540409
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Research Institution | Ichinoseki National College of Technology |
Principal Investigator |
白井 仁人 一関工業高等専門学校, 一般教科自然科学系, 助教授 (00310996)
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Keywords | オーロラ / 磁気圏 / マッピング / モデリング / 地球環境 / プラズマシート / Akebono / Geotail |
Research Abstract |
本研究の目的は、オーロラ領域へのマッピングが非常に難しいとされてきた夜側磁気圏領域のマッピングモデルを作成することである。H16年度後半から17年度前半における研究により、夜側磁気圏領域全体をオーロラ領域へ投影するためのマッピングモデルを完成させることにほぼ成功し、その成果を論文として発表した。しかし、その研究の過程で、我々が作り出したモデルが、主に地磁気静穏時に対するマッピングモデルであることも判明した。本研究の成果は以下のようにまとめられる。 1.地磁気静穏時については、夜側磁気圏全体のマッピングができるモデルを作り上げられた。このモデルは次の二つの意味で非常に新しいものであった。第一に、このマッピングの方法が今までのように地球磁場モデルに基づいていないということである。そのために地球磁場モデルへの依存性がない。第二に、夜側全体を投影しているということである。特に難しい双極子領域から尾部領域への遷移領域の投影(マッピング)にも成功した。これらの成果を雑誌Advances in Polar Upper Atmosphere Researchや一関高専紀要などに発表した。 2.地磁気擾乱時については、夜側磁気圏全体ではなく地球近傍領域に対するマッピングモデルしか作ることができなかった。その理由は、本研究のマッピング方法で重要な役割を果たす「地球近傍磁気圏境界」(と我々が呼ぶ境界)が地磁気静穏時には頻繁に観測されたが、地磁気擾乱時にははっきりと同定できないことが多かったためである。そのために地磁気擾乱時には、鍵となる9-15 Re領域の投影の信頼性が十分とはならなかった。 このように本研究の目的は、地磁気静穏時については達成でき、その意味では成功したと言える。しかし、地磁気擾乱時についてはモデルがまだ未完成であり、その意味で課題を残している。それゆえ、今後も、本研究補助金によって購入した機器等を利用して、本研究課題を継続・遂行し、モデルを完全なものへと発展させていく予定である。
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Research Products
(4 results)