2007 Fiscal Year Annual Research Report
局所内挿法と分子力学法を組み合わせた大規模系ポテンシャル面構築法の開発
Project/Area Number |
16550025
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石田 俊正 Kyoto University, 福井謙一記念研究センター, 准教授 (50212890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南部 伸孝 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 准教授 (00249955)
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Keywords | 原子・分子物理 / 反応動力学 / ポテンシャル面 / 量子化学 / 分子力学 |
Research Abstract |
大次元系になると、量子化学分野では、ab initio法と分子力学と組み合わせた、いわゆるQM/MM法が展開され、反応についても、数本のトラジェクトリ計算を追いかけるなどによって追跡されているが、統計学的に有意なトラジェクトリを得るのはひじょうに困難な状況であり、現在の数本のトラジェクトリから予測されていることとは大きく異なる現象・描像が将来得られることも十分考えられる。 レチナールのモデル分子の直接動力学を計算し、励起状態から基底状態への遷移をZhu-Nakamura公式で評価して動力学を記述した。モデル分子については、小さい系と現実分子とほぼ変わらない系との2通りを考え、比較した。この系の小数次元に対してIMLS/Shepard法のポテンシャル面フィッティングを行い、次のステップとしてMM法との結合を考えていたが、本年度中には終えることができなかった。そこで、IMLS/Shepard/MM法の適用可能性をさぐるため、まずは古典軌道法に非断熱遷移を考慮した、ホッピングトラジェクトリ法により、ポテンシャル面の性質を調べた。 また、今まで開発したプログラムを用いて応用を進めた。0+HC1系に対するポテンシャル面表現に、IMLS/Shepard法を用い、3状態を含めた大規模なトラジェクトリ計算を行い、反応微分断面積などを見積もった。結果は、実測とよい一致をみた。励起状態が比較的低いエネルギー領域にもかかわらず、ほとんど寄与せず、ほぼ基底状態での動力学で決まっていることを見いだした。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] 非断熱現象を利用した分子設計2007
Author(s)
南部伸孝, Hong Zhang, Sean C. Smith, 石田俊正, 中村宏樹
Organizer
第1回分子科学討論会2007
Place of Presentation
仙台
Year and Date
2007-09-20
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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