2004 Fiscal Year Annual Research Report
キラルルテニウム錯体の弱い相互作用を利用した光逆ラセミ化反応
Project/Area Number |
16550063
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Research Institution | Okinawa National College of Technology |
Principal Investigator |
濱田 泰輔 沖縄工業高等専門学校, 生物資源工学科, 教授 (10253717)
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Keywords | キラルルテニウム / 逆ラセミ化 / 光化学反応 / 電子移動反応 |
Research Abstract |
基質と相互作用することができる遷移金属錯体を開発するための分子設計を行った。配位子であるビピリジン(bpy)類縁体に水素結合、静電結合等が可能な置換基を導入した、相互作用能を有する新規bpy化合物の分子設計を行った。さらに、光学活性置換基を導入したキラルビピリジン誘導体の連結基としてエステル基、アミド基、エーテル基、メチレン鎖を用いた場合の遷移金属錯体としての酸化還元特性の推定を行い、適用電子移動反応を設計した。 設計したキラルビピリジンニつと相互作用ビピリジンをひとつ配位子として有するビスキラルルテニウム(II)錯体、キラルビピリジン3つを配位子として有するトリスキラルルテニウム(II)錯体を設計した。 分子設計したメンチル基、1-フェニルエチル基、カンファモイル基等の光学活性置換基を有するビピリジン誘導体を合成した。結合基との組み合わせにより多様のビピリジン誘導体が合成可能であるが、結合基の違いを紫外可視分光光度計により評価した。 光学活性置換基を持たず、相互作用能のみを有するビピリジン配位子を合成した。さらに、電子移動触媒としての遷移金属錯体であるトリスビピリジン型ルテニウム(II)錯体を合成法を検討した。トリス(キラルビピリジン)ルテニウム(II)錯体は三塩化ルテニウムとキラルビピリジン配位子から直接合成することとした。各種ルテニウム錯体の光化学特性も検討した。 合成したビス(キラルビピリジン)あるいはトリス(キラルビピリジン)ルテニウム(II)錯体の酸化還元電位を測走し、光励起状態での酸化還元能を推定した。
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