2004 Fiscal Year Annual Research Report
非変性条件2次元電気泳動と質量分析によるヒト血漿タンパク質間相互作用の解析
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16550077
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
真鍋 敬 愛媛大学, 理学部, 教授 (60094281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島崎 洋次 愛媛大学, 理学部, 助手 (80284389)
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Keywords | ヒト血漿 / 血漿タンパク質 / 非変性条件 / 2次元ゲル電気泳動 / 質量分析 / MALDI-TOF MS / ESI-MS / MS / 生理的条件 |
Research Abstract |
ヒト血漿タンパク質の非変性条件の2次元ゲル電気泳動(ゲル等電点電気泳動とサイズ分離ゲル電気泳動のいずれにも変性剤を用いない)によるパターンと、部分的変性条件の2次元ゲル電気泳動(非変性条件の等電点電気泳動とSDSゲル電気泳動を組み合わせる)によるパターンを比較することによって、タンパク質間相互作用の存在を確認した。また、これらパターン上でのタンパク質について、網羅的に質量分析による構造解析を行った。質量分析による構造解析には、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計MALDI-TOFMSによるペプチドマスフィンガープリント法と、エレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析計(ESI-MS/MS)による部分アミノ酸配列決定法を用いた。これらの構造解析結果を比較した結果、非変性条件の2次元ゲル電気泳動と部分的変性条件の2次元ゲル電気泳動の組み合わせのみによって、ヒト血漿タンパク質の生理的条件での存在状態、すなわちタンパク質間相互作用による複合体形成の状態を含む存在状態を解析することができることが明らかになった。従来2次元ゲル電気泳動法は完全変性-還元条件で行われてきたが、質量分析によるタンパク質同定法の進歩により、研究代表者らが開発した非変性条件の2次元ゲル電気泳動は、さらにその有用性が高まったと考えられる。
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Research Products
(4 results)