2005 Fiscal Year Annual Research Report
ハイスループット型超高感度アミノ酸分析装置の開発とメタボローム解析への応用
Project/Area Number |
16550084
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences |
Principal Investigator |
楠 文代 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (70057371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
袴田 秀樹 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (70284750)
小谷 明 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (40318184)
高橋 浩司 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (50366415)
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Keywords | アミノ酸 / ボルタンメトリー / メタボローム解析 / 電気化学検出 / 高速液体クロマトグラフィー / トロロックス / 酸化前置波 / キャピラリーカラム |
Research Abstract |
(1)塩基物質の電気化学検出のための2流路系HPLCシステムの構築とその応用 アミノ酸をトロロックスと過塩素酸リチウムを含むジメチルスルホキシド中で電解すると、ボルタモグラム上に酸化前置波が生じ、その波高はそれぞれのアミノ酸の濃度に比例することが分かった。この原理を活用してアミノ酸を検出するため、ポストカラム形式の2流路系HPLCシステムを設計した。構築したシステムの作動を確認するために塩基物質のクロルジアゼポキシドを対象として定量分析を行った。 (2)メタボローム解析のための前処理方法の検討 メタボローム解析は、生体内における全代謝産物を同定および定量し、ゲノム機能と対応させることを目的とする。従って、生体試料から目的とする代謝産物を効率的に抽出し、高感度に分析する方法が望まれている。本年度は、血液中におけるトログリタゾン、バイカリン、バイカレインの代謝産物の同定及び定量するために必要な前処理方法とそれらの分析法を確立することができた。 (3)キャピラリーLCによる高感度分離定量の開発 メタボローム解析を行うためには、高感度な分析法の開発が必須であり、その実現にはキャピラリーカラムを用いた電気化学検出LCが有用であると考えた。高感度・高精度定量法のための改良を重ねた結果、アトモル(10^<-18>mol)レベルの定量が可能であることが分った。
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Research Products
(3 results)