2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16560107
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Research Institution | Kurume National College of Technology |
Principal Investigator |
福田 幸一 久留米工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (40099883)
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Keywords | 多軸加工 / 工程設計 / 荒加工 / 自由曲面 / CAM |
Research Abstract |
3ヵ年計画の本研究も最終年度で、今までの研究成果をとりまとめ、残された課題の解決を目指し、以下のような取り組みを行い、成果を挙げることができた。 1.自由曲面形状モデリングの操作性向上 加工形状の任意性を高めるために、従来の開いた曲面形状以外に球状の閉じた形状の作成やNURBS曲面の制御点移動を複数同時に行えるなど、自由曲面モデリングの操作性を向上させることができた。また、工具と工作物の干渉チェック、除去体積の算出などのために使用しているVoxel表現において、任意のx、 y座標で複数のz座標を保持するオーバーハング形状を可能とした。 2.昨年度実施した市販のCAD/CAMソフトによる加工実験では、割出角度ごとの加工領域が重なり加工効率が悪かったため、割出角度ごとに加工領域を分割できるソフトを開発し加工実験を行い、その有効性を確認できた。 3.簡易多軸加工システムの計算処理時間の短縮を図るために、干渉チェック時に、従来は工具Voxelとして、円柱状の内部までデータ処理していたが、円柱の表面(側面と底面)のみで処理できるようにし、処理時間を短縮できた。 4.割出角度ごとの除去体積を、総当り法にて求めて、最大除去体積となる割出角度と順序を決定できた。 最終的な目標である、加工時間を評価関数とした割出角度と加工順序決定の多目的最適化に向けて、等高線加工時の除去体積算出手法を発展させ、工具経路を生成し、工具経路の形状と長さから加工時間を算出する目処が立った。 今後の課題としては、工具寸法などの最適な選択および加工形状を分類することにより同時多軸と簡易多軸のどちらが、総合的に判断して有利かを決定することである。
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Research Products
(1 results)