2004 Fiscal Year Annual Research Report
バラスト軌道効果を応用した多孔管複合型消音器による新しいトンネル低周波騒音低減法
Project/Area Number |
16560149
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
青木 俊之 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 教授 (20150922)
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Keywords | トンネル騒音 / 高速鉄道 / 低周波音 / 騒音低減 / バラスト軌道 / 圧力波 / 消音器 / 微気圧波 |
Research Abstract |
低周波音の問題はスピードアップをした新世代の新幹線列車やリニア新幹線の実現に対し大きな障害となっている。平成16年度は、長い波動伝播管を持つモデル実験を用い、管内を伝播する圧縮波の特性を詳細に測定を行い、バラスト軌道効果を応用した多孔質壁を持つ複合型低周波消音器を開発するための有益なデータを得た。その結果を要約すると以下のとおりである。 (1)管内に多孔板を挿入して,伝播する圧縮波の波形を測定し,圧縮波波面における最大圧力勾配の上昇を抑えることが確認された. (2)多孔板の開口率が始め大きくなるほど伝播する圧縮波波面の最大圧力勾配の上昇は,より抑えられるが開口率25%付近で最適値を持つことがわかった. (3)管内に弾性を持つ多孔板を挿入して,伝播する圧縮波の波形を測定し,圧縮波波面における最大圧力勾配の上昇をより抑えることが確認された. (4)弾性板を管内に設置して伝ぱする圧縮波の最大圧力勾配の上昇を抑制することが確認された. (5)管内に設置する弾性板の材質の違いによって伝播における非線形効果の変化を実験的に確認するために、管内にさまざまな弾性板を挿入して伝播する圧縮波の伝播特性を測定した。その結果、管内に設置する弾性板のヤング率が小さいほど抑制効果が大きいことがわかった。 (6)トンネル微気圧波の強さは、圧縮波波面の最大圧力勾配に比例することから、弾性板を用いての騒音低減法の可能性が示された。 (7)弾性板を挿入することにより、圧縮波の衝撃波形成距離が増大することが分かった。
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Research Products
(3 results)