2005 Fiscal Year Annual Research Report
電気設計とCFDコード解析を統合した電子機器熱設計技術の開発
Project/Area Number |
16560190
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
石塚 勝 富山県立大学, 工学部, 教授 (60326072)
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Keywords | CFD解析ソフト / 熱設計 / 小型スイッチング電源 / 熱設計と電気設計の統合 / 部品のモデル化 / 消費電力の推定 |
Research Abstract |
近年の電子機器の新製品投入サイクルの短縮や低コスト化への要求に対応するためには,新製品開発におけるQCD(Quality, Cost, Delivery)を向上させることが必要であり,そのためには熱対策にかかる工数,コストの低減が必須となってきた.そこで,熱流体シミュレーションによる熱設計をスイッチング電源設計に適用し利用している.対策段階におけるシミュレーションの活用方法としては,電源内部の温度分布や対流の様子などを視覚的に把握し,その結果から対策案を考え,その対策案をまずシミュレーションにより確認し,対策前後での効果を事前に予測することが挙げられる.しかし,設計がある程度進んだ段階での熱対策には制約条件が多く,必ずしもシミュレーションにより効果を確認できた対策を実機に展開できるとは限らない.そのため,より効率的な熱設計を行うためには,設計のより上流段階において電気設計や機構設計と合わせて熱設計を行うことが重要と言える.本研究では,電子機器の熱設計と電気設計が統合できるように、CFD解析ソフトの導入とその活用方法を検討し、その対象例として小型スイッチング電源を取り上げた。消費電力の推定から各部品のモデル化を実用的に行い、実際の熱設計・熱対策に応用し、実用的なレベルにての成果をあげた。
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Research Products
(4 results)