2005 Fiscal Year Annual Research Report
音響を利用した薄膜材料の非接触枚数検出法に関する研究
Project/Area Number |
16560205
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坂本 秀一 新潟大学, 自然科学系, 助教授 (40211932)
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Keywords | 音響 / センサ / 測定 / 多孔質 / 薄膜 / 枚数 / 非接触 |
Research Abstract |
平成17年度の研究においては以下の成果が得られた。数値解析ソフトウェアによる音響系の数値解析を行い、理論解析と共に音響系の解析が行えるようになった。また、被測定物の特性音響インピーダンスを、装置の改良などにより、高精度に測定出来るようになった。上記の高精度な音響特性を音響系の解析に導入し、理論解析を行い、実験結果と比較した結果良く一致するようになった。これは、積層された多孔質材料の理論解析にも応用できた。また、多孔質材料の音響特性には湿度や含水率も大きく影響するため、多孔質材料の含水率と音響特性に関係についても調査した。これらにはパーソナルコンピュータベースの解析ツールとして、計上した小野測器製の音質評価ソフトウェアも活用している。 さらに多孔性薄膜の透過損失を測定するために、4マイクロホンインピーダンスチューブとするための透過損失オプションを用い、システムを運用中である。測定器はパーソナルコンピュータをベースとした4チャンネルFFTアナライザを構築して対処し、透過損失を算出するソフトウェアは研究代表者が作成したものである。この装置により、薄膜材料の透過損失実測に先立ち、テストピースの測定を行った。これらの結果は検出部の音響系の設計に非常に有用であると考えられる。 上記の成果について日本機械学会にて1件の口頭発表を行った。(日本機械学会講演論文集 No.067-1, p123-124)
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