2005 Fiscal Year Annual Research Report
ビジュアル情報を利用したエンコーダレス誘導電動機駆動装置の開発
Project/Area Number |
16560247
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
辻 峰男 長崎大学, 工学部, 教授 (80145218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 純 長崎大学, 工学部, 教授 (00037920)
陳 碩 長崎大学, 工学部, 講師 (00363466)
浜崎 真一 長崎大学, 工学部, 助手 (80363472)
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Keywords | ビジュアルセンサ / 誘導電動機 / ベクトル制御 / エンコーダレス制御 / オブザーバ |
Research Abstract |
本研究では、電動機に直結したエンコーダを省いて、研究代表者等が提案しているQ軸磁束オブザーバを利用した速度推定法と簡単で安価なビジュアルセンサの情報を併用することでエンコーダ付きの場合に匹敵する高速応答を得るサーボシステムを考案し、実験装置を製作して理論の検証を行うことを目的としている。得られた成果は次の通りである。 1.省エネルギー制御法の開発 電動機のトルク及び速度制御と同時に効率を最大として運転する省エネルギー制御は、極めて重要である。鉄損を考慮した誘導機のモデルに基づき、効率を常に最大にして運転するエンコーダレスベクトル制御を開発した。 2.シミュレーション解析及び設計 ビジュアル情報を利用して省エネルギー制御とエンコーダレスベクトル制御を行うシステムの詳細なシミュレーション解析を行い、制御系の設計を行った。 3.実験装置の製作及び実験用ソフトウェアの開発 画像処理ボードを制御用のDSPボードに接続しハードウェアを製作した。実際の画像処理ボードからの信号を用いて、省エネルギー制御とエンコーダレスベクトル制御を行うための実験用のソフトウェアをC言語で開発した。 4.実験による性能評価 製作した装置で、速度制御、負荷特性の実験を行い、シミュレーション結果と実験結果を比較検討した。この結果,ビジュアル情報を利用した誘導機の二次抵抗同定法を実現し,トルク及び速度の制御精度を改善できた。また,省エネルギー制御を実現し,特に軽負荷運転時の効率を大きく改善することができた。 5.研究成果発表 研究成果を国際会議(The 8^<th>International Conference on Electrical Machines And Systems(ICEMS 2005))で発表し,Best Paper Awardを受賞した。
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Research Products
(3 results)