2004 Fiscal Year Annual Research Report
高速液晶素子を用いた時分割多方向画像方式三次元ディスプレイの設計および試作
Project/Area Number |
16560290
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮下 哲哉 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10239402)
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Keywords | 三次元ディスプレイ / 立体画像ディスプレイ / 時分割光方向制御 / バックライト / 液晶ディスプレイ |
Research Abstract |
三次元ディスプレイの時分割方式の中で、我々は時分割バックライト方式を提案している。これは、画像表示用LCDがそれぞれの限に対応する画像の切り替えを高速に行い、その画像と同期するようにバックライトを点灯させ、その光の方向を時分割により制御をする方式である。この方式では、表示画像の解像度が表示デバイスの解像度に対して劣化がない点、及び構造が簡便という点で優れている。しかし、時分割光方向制御バックライトは、必要な方向のみの光をだすために、二次元ディスプレイと比べ表示画像が暗くなるという課題がある。そこで、本研究では優れた方式を検討するために、時分割バックライト方式の三次元デイスプイレイの性能に大きな影響を及ぼす時分割光方向制御バックライトにおける光の利用効率を向上させる設計条件を求め、それに基づいてバックライト方式の比較を行った。まず、時分割光方向制御バックライトとして、明るさ、構造の簡便さの点から、レンティキュラレンズを用いた方式及び、パララックス・バリヤの背面にストライプパターンバックライトを配置した方式に着日した。表示画像を高輝度にするために遮断する偏光を反射する反射型偏光板を用い、光の再利用まで考慮した上で、レンティキュラレンズとパララックス・バリヤにおける輝度化の上限値を求めて評価した。現実的な条件下で、最適設計を行った結果、レンティキュラレンズ方式では、二次元ディスプレイに比べ約60%程度まで近づき、パララックス・バリヤとの光の利用効率比は約7倍になることを明らかにした。この結果より、レンティキュラレンズ方式の方が高輝度化には有利であることを示した。
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Research Products
(1 results)