2005 Fiscal Year Annual Research Report
人体内飲み込みCCDカメラ内蔵カプセルと高S/N伝送アンテナシステムの研究
Project/Area Number |
16560321
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
鹿子嶋 憲一 茨城大学, 工学部, 教授 (70292472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾保手 茂樹 茨城大学, 工学部, 助教授 (50323209)
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Keywords | アレーアンテナ / 人体内飲み込み / CCDカメラ内蔵カプセル / アダプティブアンテナ / 画像伝送 / アンテナシステム |
Research Abstract |
本研究課題は,人体内飲み込みCCDカメラ内蔵カプセルから無線により送信される画像情報を高品質に受信するためのアンテナシステムの実現を目指すものである. そのため,研究計画に従い,本年度は, 1.アレーアンテナの最適負荷の算出 2.時空間等化アダプティブアレーアンテナの設計法 に関する研究を実施した. アレーアンテナでは,目的方向に指向性ビームを,また干渉波の到来方向に指向性のヌルを向けることが可能であり,干渉波や多重波の存在する環境における通信速度の高速化に有効である.各素子間の相互結合が無い程度に素子間隔を離したアレーアンテナに関しては,最適な励振電圧に関する定式化は存在する.しかしアレーアンテナにおいて素子相互結合を考慮する場合,素子毎の整合負荷が異なる値を持つなど,解決されるべき問題が現れる.昨年度は,これらに関して定式化を行い,整合負荷の設計式についても示した.この定式化に従い,今年度は各素子毎の整合負荷を求める連立方程式を最急降下法により算出した.2素子から5素子のダイポールアレーアンテナに関して精度良く整合負荷を求めることができた.この成果をもとに今後,主要目的である素子間相互結合が存在する場合のアレーアンテナにおいて目的方向にビーム及びヌルを向ける励振電圧の設計を進めて行く予定である. 時空間等化アダプティブアレーアンテナは,干渉波や多重波の存在する環境における通信品質の向上に有効であり,昨年までに干渉波数や最大遅延シンボル数から所要アンテナ素子数やタップ段数を設計する手法を提案した.今年度はさらに解析を行い,各ユーザー毎に最大遅延シンボル数が異なる場合の設計式の導出を行うなど,より一般性のある設計式の導出を行った.
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Research Products
(3 results)