2006 Fiscal Year Annual Research Report
人体内飲み込みCCDカメラ内蔵カプセルと高S/N伝送アンテナシステムの研究
Project/Area Number |
16560321
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
鹿子嶋 憲一 茨城大学, 工学部, 教授 (70292472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾保手 茂樹 茨城大学, 工学部, 助教授 (50323209)
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Keywords | アンテナ / アレーアンテナ / 素子間相互結合 / 人体内 / CCDカメラ |
Research Abstract |
セルラー方式基地局や無線LANアクセスポイントのアンテナでは,希望方向には利得の高いビームを形成し,干渉となる方向にはビームヌルを形成することが方式設計の観点から望まれる.アダプティブアンテナはフィードバック制御によってこの機能を実現できる理想的なアンテナである.しかし解決すべき種々の技術的課題があり,実用は限られた範囲にとどまっている.もし通信目的方向や干渉となる方向が既知であれば,これに合わせてアレーアンテナの指向性を実現することは比較的容易と考えられる. 従来,アレーアンテナの指向性合成法として,種々の方法が発表されている.これらの方法は通信やレーダ用アンテナを設計する場合だけでなく,アンテナの性能評価をする際の性能限界の把握の点からも有益である.さらにある方向にヌルを形成しつつ目的方向の利得を最大にする「制御条件付き利得最大」の励振分布を求めることができれば,より実用的な指向性合成法と言える. 一方,受信アレーアンテナに関しては,アダプティブアンテナのSNR, SINR最大アルゴリズムがあり,これを活用することにより,利得最大と同時に制約条件付き利得最大の設計が可能と考えられる.そこで我々は,アダプティブアルゴリズムを用いて受信アンテナの重み係数を求め,アンテナの利得,指向性の可逆性を利用して,送信アレーの励振分布を決定することを試みた.その結果,素子間の相互結合が強くなると,通常なされているような各素子の負荷電圧に重みを掛けて合成するのでは,最大利得送信アレーの指向性とは一致せず,(1)各素子負荷は素子間相互結合を考慮した整合負荷とする,(2)電圧合成は複素整合負荷を整合回路を挿入し,純抵抗負荷に変更したものを合成する,ことが必要であることを指摘した.
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Research Products
(3 results)