2005 Fiscal Year Annual Research Report
算術符号の符号語生成過程の解析と系列分布変換への応用
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16560326
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Research Institution | The University of Electro-Comunicat ions |
Principal Investigator |
森田 啓義 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (80166420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西新 幹彦 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (90333492)
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Keywords | 算術符号 / 情報源符号化 / 実時間伝送システム / 遅延 / 確率モデル |
Research Abstract |
本研究では,実用的な符号として動画像圧縮をはじめとして様々な分野で用いられている算術符号の符号語生成過程の解明を目的としている.本年度は以下に示す研究成果がえられた. 1.符号語断片の長さ分布について 算術符号は,情報源系列を符号語に変換する際に,四則演算を用いて情報源系列の先頭シンボルから順に1シンボルづつ処理しながら符号語シンボルを先頭から次々と生成する.各時刻の情報源シンボルを処理して生成された符号語の部分列をその時刻における符号語の断片とよぶ.断片の長さ,ならびに,長さが1以上の断片が出力される間隔はいずれも独立な分布にしたがうことを実験によって確かめた.実験には物理乱数によって発生させた長さ100万の2元系列を用いた.さらに断片の間隔は幾何分布としてモデル化できるが,断片長の分布は幾何分布とは異なることも実験から明らかになった. 2.復号系列断片の長さ分布について 復号器における復号系列の生成過程を調べるために1.と同様の実験を行った.その結果,復号系列の断片の長さは独立ではなく,幾何分布でもないが,断片の間隔に関しては,符号語断片の場合と同様,独立な幾何分布としてモデル化できることが判明した. 3.符号化と復号化で生じる遅延について ある時刻で情報源で発生したシンボルが復号器で復号されるまでの時間間隔をそのシンボルの遅延という.1.で述べた実験環境において遅延の分布を計測した.その結果をもとに,定常無記憶2元情報源に対して,一定値以下の遅延が生じる確率を算出した.
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Research Products
(3 results)