2004 Fiscal Year Annual Research Report
多シンボル遅延検波をベースとした時空間符号化および多元接続方式
Project/Area Number |
16560329
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
半田 志郎 信州大学, 工学部, 助教授 (00156530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大下 眞二郎 信州大学, 工学部, 教授 (90021021)
笹森 文仁 信州大学, 工学部, 助手 (70298090)
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Keywords | 多シンボル遅延検波 / 時空間符号化 / 振幅位相変調 / MIMO / 最尤系列推定 / 移動通信 / フェージング |
Research Abstract |
今年度は,主に「時空間符号化多シンボル遅延検波」と「ターボ符号化多シンボル遅延検波」の検討を行った. 時空間符号化方式の受信機においては,従来同期検波または遅延検波が行われていた。同期検波については,複数のアンテナから送信された変調波が合成されて受信されるため,個々の情報が受ける個々のチャネルの情報を正確に推定しなければならず,これが非常に難しい問題となっていた.また,遅延検波を用いる方法は,フェージングが速くなると,符号化時と異なった位相変移を生じ,これが大きなビット誤り率特性の劣化として現れていた.時空間符号化多シンボル遅延検波の検討では,フェージングの自己相関を用いた多シンボル遅延検波を適用することにより,上記の問題を解決し,従来方式と比べてビット誤り率特性のエラーフロアを大幅に改善することができた.さらに,復号器の簡略化について検討し,Mアルゴリズムを用いて探索する候補自体を減らす方法及び高速算法についても検討している. ターボ符号化多シンボル遅延検波については,フェージング環境下では,チャネルインターリーバを用いて,フェージングをランダム化する手法が取られていたが,ターボ符号化器の中に既にインターリーバが利用されている.本研究では,フェージングの自己相関を有効利用するため,チャネルインターリーバを用いない形式の受信形態を検討した.多シンボル遅延検波のブロック長を大きく取ることにより,チャネルインターリーバがない場合とほぼ同等の符号誤り率特性を示すことを確認した.
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