2006 Fiscal Year Annual Research Report
小電力無線データ通信システムを用いたワイヤレスIPフォン方式の高能率化
Project/Area Number |
16560334
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
杉浦 彰彦 豊橋技術科学大学, 情報メディア基盤センター, 准教授 (40235867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 光雄 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (30283500)
上原 秀幸 豊橋技術科学大学, 工学部, 准教授 (00293754)
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Keywords | ワイヤレス / IPフォン / Bluetooth / 省電力無線 / データ通信 / 高能率 / 近距離無線 / ネットワーク |
Research Abstract |
本研究では、小電力無線データ通信/無線LANシステムの一つであるBluetooth無線通信接続方式において、ワイヤレスIPフォン方式を能率的に運用するために、数万局以上の多数の移動局を随時登録/更新/任意呼び出しするためのシステムについて検討した。 本年度は、提案システムについて実機を用いたフィールド試験で評価した。大学校舎内などで、移動するスレーブ(子局)を数台のマスタ(親局)で随時登録/更新/任意呼び出しを行い、1台のサーバ(パーソナルコンピュータ)で管理する実験を行った。ここではマスタはインターネット回線でサーバに接続し、IPパケットの交換で登録/更新/呼び出しを行行う。さらに歩行速度程度の移動を前提に、バックボーンやサーバ側に必要な機能について検討し、連続接続の可能性について評価した。実験では校内電話のワイヤレスIPフォン化を実現し、実用上の問題点や改良の必要な点について検討した。実際にフィールド運用を行う場合に懸念される、他のユーザーが利用するBluetoothや無線LAN等との干渉についても評価し、適用可能なISM帯域の環境条件についても調査した。また、干渉低減法の適用などについても検討を行った。 また、ワイヤレスIPフォンへの適用を例に、通信速度やユーザー(端末数)を変化させた、音質(MOS値)との関連を調査した。さらに通常のIPフォンとの比較実験を行い、本提案手法の実用性について検討した。また、提案方式の応用として、災害時などを想定して、狭いエリアに多数の端末が集中してアクセスした場合に、Bluetooth自身がバイパスネットワークを形成して、音声やファイルを配信する手法についても検討した。さらに、Bluetooth以外のWPANについても、本手法を適用することで、様々なアプリケーションが開発できることを確認した。
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Research Products
(5 results)